あけましておめでとうございます。
スーパー・ストロング・縫製マシーン(覆面ではない)にとって
普段家族との団欒の中での晩酌するというのは皆無なのですが、
年末年始は、一日ぐらいそんな日を作ろうではないかと、
ホッピーとキンミヤとロックアイスを買っておいたのですが未だ開封しておらず、
正月は終わったのでした。
しかしなんだかんだで、ミシンと革にまみれる狭い夜の工房が一番落ち着くのです(笑)
お陰様で独立開業から10年を超えることができ。
圧倒的な社交性の無さや、コミュニケーション能力の欠如などと
突出した私個人のパーソナルな所を考えると継続できたことは奇跡以外の何物でもありません。
基本どの世界もそうでしょうが、
モノづくりを生業に独立する場合は、前職場と友好な関係を維持しつつ
下請けをしながら徐々にオリジナルを軌道に乗せたり、
併行して別ブランドを小売りしたりが常識ですが、
そこを一切通らず、
10年走りきれたのは、しっかりと品質を見てくれるお客様に恵まれ、
取引先にかわいがって頂いたからだと思っています。
皆様、重ね重ねではございますが誠にありがとうございました。
11年めになったとて、変わらない日常なのですが、
今年こそは長年温めていて、煮詰まってしまった(笑)
ニューモデルをリリースしたいと思っています。
どんなのなのかというのは、この業界怖いのでナイショで(笑)
超々高級革を使う予定なのでそれなりの値段になるのですが、
これからは値段を気にせず作りたいモノをとことん作ろうという所存です!
そして、
切実で深刻なお知らせを二つほど、、させていただきたいと思います。
まずは、馬革、ホースハイド問題というか、
これはもはや騒動。
去年から業界全体が、過去に例を見ない馬革不足に見舞われています。
選別して良い素材だけを使っているウチはもちろん大打撃ですが、
馬革メインでやっているところも牛革に移行したりしている始末。
その煽りを受け、栃木レザー(牛)すらも品薄に(涙)
こればかりは、先が見えず、
Silvetの馬革オーダーのお客様方にも過去最長レベルの納期でお待ちいただいています。
現在オーダーを頂いているお客様には状況を順次連絡させていただきます。
大変申し訳ございません。
次は「価格」について、
今までも、何度かの原材料値上げを吸収してきたのですが、
今回はかなり大幅に上がりました。
よって2023年2月からの受注分に関しては各製品の価格改正(値上げ)をさせていただきます。
申し訳ございませんが、小さな革ジャン工房の健全な運営の為、皆様ご理解とご協力をお願い致します。
そして最後に、私用にて1月下旬~2月上旬頃、里帰りすることになりそうです。
途中、関西、津山!福岡等寄りますのでお気軽にお声掛けください。
ぼちぼちスタッドレスに替えなければ、、
ということで、
今年もお嬢(看板娘)ミケ(看板犬)共々頑張りますので皆様宜しくお願い致します。
2022年10/1をもちまして
Silvetは、10周年を迎えることができました。
スマートなシュッとした生き方や言動を心がけて日夜過ごしているのですが、
見てくれからしてかけ離れていますしね、
振り返れば泥臭く野暮ったく格好悪い出来事ばかりの我が人生(笑)
10周年ということで、昔話も含めて長々と感謝を述べていきたいと思います。
2002年春GSX-Rにズタ袋をくくりつけ上京しました
2012年2月末日、大手一流革ジャンメーカーを退職し
といっても自主退職ではないのです(笑)
10年経ったから笑い話にできるようになりましたよ。
36歳での戦力外通告はさすがにへこたれましたが、
自分はコレしかできないので。
何年かやってダメなら、きれいさっぱり足を洗おうと思いました。
あの頃は怒りと反骨がすべての原動力だった気がします。
って思春期か(笑)
家賃2万のプレハブにミシン達を運び込み、商品開発を進めました。
夜でも室内は40℃超え、
汗で滑って初めて自分の指を縫ってしましました(涙)
そうやってSilvetの柱となるZOOEYとSANDYを開発している頃、
先輩に呼び出されたもつ鍋屋で運命が決まったのです。
「じぶん滑走路ないでホンマ、アカンで、アホちゃうか」
その相手は大阪豊中のマフラーメーカーの創業者様。
初対面なのにウンコちびるくらい説教されました。
37歳のおじさんがあそこまで怒られるとさすがに凹むのですが、
幸い、逆境でしか生きてこなかった為(笑)
ちょっとまてよ、あんなにすげー忙しい社長さんがあそこまで延々と怒るってことは、
よっぽど俺のことが嫌いなのか、
もしくは俺の中にキラリと光る一筋の可能性を見出したんじゃねーか!
よし後者を信じよう!
だからソッコープレハブに戻り、歯くいしばって仕事しました。
するとまぁなんということでしょう!
明け方にその社長さん直々プレハブにやって来られたんです。
そしてまた怒られました(笑)
よっしゃやっぱり後者や!
本当にダメだこの子は!
頑張ってるんだけどソコじゃないのよ的な、
プライドが高すぎててめぇで可能性狭めて足元見えていないような。
経験がないから仕方ないのだけど、今となれば社長の気持ちが少しだけわかります(笑)
その「滑走路ないでジブン」から始まった10年でした。
プレハブを出て福岡市東区の倉庫街の路地に店舗を構えました。
ここが正式な「Silvet Leather Garments」の始まり。
テナントを紹介してくれた不動産屋の社長さんは、
「ここに5年以上いたらだめだよ!」とおっしゃいました。
大海原に泥船ではなく平泳ぎでの出発ですが
走り出してしまえば、なんとまぁ順調そのもの!
コンセプトは単純明快、
業界最大手にいたからこそ、最も大事にする「効率」度外視でとことんこだわろうというやり方。
しかも当時の価格設定は狂ってた(笑)
それでも一人だからなんとかやれていたのですが、開業から一年でついに仕事はゼロに!
ご祝儀仕事はここで終わったのです。
ホントに膝から崩れ落ちてしまい、
深夜にラジオから流れてきた「俺のアディダス」普段なら聞き流すジャンルの音楽なのに、号泣。
いや盛りすぎた、目頭厚くなる。
さぁ、ここからが本当のスタート。
生きるために深夜のアルバイトを始めました。
ここで初めて本気になったんだと思う。
今となってはどうでもいいけど、また闘わない奴らに笑われるのが嫌でしょうがなかった。
そこからは徹底的に品質重視。
食えなかろうが、最強の革ジャン作ってやると。
そのタイミングで業界村八分の自分に声をかけ続けてくれた二輪誌編集者さんのおかげで
徐々に認知度もあがってきて夜のバイトを辞めることができたのでした。
そして40代に突入
やばい、なんか心が乾いてきた、、
ツーリングに出てみた。違う
峠フルコース走ってみた。チョー楽しいけどなんか違う
家族旅行に行った。これも違う
映画見て酒飲んだ。やっぱり違う
仲間と飲んだ。 違う違うそうじゃない
脳内ロンドンコーリングが鳴り響く、
革ジャン職人の心の渇きは革ジャンを作る事でしか潤せない。
もっとレベルの高い所で勝負がしたい!
関東移転を決めたのでした。
さすがに10年経つと、少しは賢くなりましたし、お金の計算も出来るようになりました。
良くも悪くも「変わってしまったな~」という所は多々あります。
しかし、ですが、だけれども、
先週、フルオーダーの革ジャンを2着縫ったのです。
そりゃ革ジャン職人だから縫って当たり前だろうがと思われがちですが、
今現在、私の主な仕事は型紙製作、裁断などの段取りや生産管理などで、
年間に一着フルで縫えるのは5着くらい。
実際、お嬢が縫った方が美しいんですよ(笑)
そこは越される悦びもあります。
しかし、ですが、ばってんがくさ、
縫いあげた2着を眺め、朝焼けをバックに俺は言った。
まだまだ俺にしか出せん雰囲気があるんだよ!
お嬢には内緒にしてますけど(笑)
その2着を縫っているとき、楽しくて楽しくて、メシも食わない。
その感覚が20年前から一切変わっていなければ、
多少賢くなろうが、私はおそらく大丈夫なのです。
病める時に人は離れ、健やかなるときに人は寄ってきました。
こんな社会不適合者だった私を見放さず、支えてくれた仲間たち。
全国各地から果てしない距離を走ってきて、果てしない納期を待ってくださるお客様。
零細個人事業主なのに最高の素材を提供してくれるタンナーさんと取引業者様。
日々一緒に働いてくれるお嬢とやりたいことをとことんやらせてくれる嫁さん。
皆様にに心より感謝し、続けることで恩返しできればと思っています。
10年間ありがとうございました。
そして何よりも忘れてならないのは、
革ジャン業界最強の技術力と、
人として未熟だった私に乗り越えるべき最高の試練を与えてくださった株式会社カドヤ様に心の底から感謝し、
また日々歯くいしばって頑張ります。
シルベットレザー
磯川マサキ(47)
※CHAPS-PTDをオーダーされた「染谷様」
お手数おかけしますがSilvetまでご連絡いただけませんでしょうか!
オーダー流れのご紹介です。
流れとはいっても、こちらの方から提案して流してもらいました。
ZOOEY→SANDY-ST→SANDYと仕様は変わり、
採寸と打ち合わせは3回行っています。
製品や素材に不具合は一切ございません。
私の主観で見てもほとんど着られてないようで、肘のアタリもかわゆく、
着用すればスレが出るZIP部や袖口なども綺麗なまんまです。
本来黒の素上げは、早い段階で赤茶っぽい黒から漆黒へと変化するのですが、
まだ変化すらしていません。
現在馬革SANDYフルオーダーは¥213,000+TAX
ですが今回は、当然お安く出します。
待たずに素上げを育てられるのはお得だと思いますので
販売価格や詳細も含めてお気軽にお問い合わせください。
(新規の方でも大歓迎です)
■SANDYフルオーダー
馬革、黒素上げ(新喜皮革)2.5頭分使用してます!
裏地 ストレッチツイル黒
ZIP YKK UNIVERSAL#10/#5
糸 コアスパン#8黒
前オーナー 180cm/72kg
時期的に少し遅れましたが
今年も夏の定番アイテムドライTシャツ出来ました。
といいながらも着心地良いので一年中着ています(笑)
ガンメタは既に一部サイズ欠品あり
バーガンディは在庫少ないのでお急ぎを!
HAIKAI-BAG(赤)ひっそり在庫あったりしてます。
余談ですが、
最近、後輩と言うには俺はそいつに何かしてあげれたわけではないから、
年の離れた友人だと思っている若者のバイク屋さんを訪ねてきたのである。
たとえば自分に置き換えると要所要所で導いてくれた先輩たちがいて今でも厳しく接してくれる。
見事な谷底のプレハブで汗だくになって頑張っている彼に、
俺はどんな言葉をかけれるのだろうか。
結局、壮大な下ネタを真顔で語り、仕事を貰って帰るという、どっちが年上かわからない時間でした(笑)
しかし路地裏も谷底もスタートは同じだ!
さて10周年まであと2カ月!
引き続き頑張ります!
※CHAPS-PTDをオーダーされた「染谷様」
お手数おかけしますがSilvetまでご連絡いただけませんでしょうか!
Silvet始まって以来の大失態です。
お客様の連絡先を聞いておりませんでした。
恥を忍んでブログを書いておりますが
自分の恥などはどうでもいいのです。
年間を通して沢山の革ジャンを作らせていただいておりますが
お客様にとっては革ジャン職人はお嬢か私かのいずれか一人。
今後このようなことのないよう徹底してまいります。
大変申し訳ございませんでした。
7月末に2年半ぶりの里帰り(長崎→福岡→山口→浅口/津山→大阪ドサ回り)いたします。
今回は短期間なので、既にお話をいただいている方のみの対応とさせていただきます。
追伸、美祢の方!ご連絡ください。
大分、福岡、佐賀、浅口、松江、大阪の方々近々連絡します。
例えば
本当の友達は大抵SNSが苦手で、片手で足りるくらいでいいと思っていて
10万円の靴は頑張って買いますが、1,500円のスマホホルダー躊躇する。
ラガーマンしかわかりませんが、カンタベリーよりスズキスポーツを選びますし、
相変わらず日常の靴下は赤しか履かない(笑)
新東名より中央道、山陽道より中国道を選びがち
うまかっちゃんと棒ラーメンはノーマルしか食いません、
オーナーズクラブが滅法苦手で、
量販店が安いんだろうけど、好きな人に自分のバイクは触ってもらいたい
伊勢崎市でしか髪を切らなかったり、
イヌが濡れてるのに自分が傘さしているのはダサいと思っていてるような
最近でこそ、棚上げやグレーなどとそこそこ人並みに器用になりましたが、
本質は黒か白かしかない極端人間です。
だからこそ生活の上では「足るを知る」事が大事だと思って
走り続けた革ジャン職人生活20年。
今年でSilvetは10年を迎えます。
出過ぎた杭だったからこそ波乱万丈な船出でしたが、
外野の声は「続く」事でブチ消してやろうと思いましたよ(笑)知らんけど。
相変わらず能書き長かったですが、
今年頭から電話やメールのお問い合わせには既にお伝えしておりましたが、
公に発表するのは初めてになります。
※7月より、
オーダーの受注は、Silvet既存のお客様(リピーター)
もしくはSilvetのお客様からのご紹介の方のみとさせていただきます。
ご紹介の方はタイミングによっては(あまりにも納期がなくなりすぎるなど)
お断りせざる負えない場合もございますのでご了承ください。
職人2名と犬一匹の狭~い工房です。
下請けも外注も使っていません。
「足るを知る」ということと、「義理を返す」ということで
こんな自分のようないろいろと欠落した人間を10年間支えてくれたお客様の事を第一にやっていきます。
ビジネスとは逆行していますが、
尊敬する某アーマー先輩のように時代の逆車線を走ってみようかなと。
ならぬものはならぬのです。
見てくださいこのCHAPS(死神のサングラス調で♪)
彼は北海道から福岡まで走ってきたんですよ
しかも12月に。
頭おかしいんですね。
でもでもそんな人たちがたまらなく好きで、
メシを食わせてもらった10年でした。
自分が作ったモノから何も感じなくなったら革ジャン職人は終わりです。
俺には大きな愛しか感じません。
そんな人たちのピンチにレスポンス良く答えられる工房でなければなりません。
昨今はオシャレな革ジャンも沢山作らせてもらってますが
バイク乗りの「体を守る」ことが自分たちの仕事です。
そこだけは絶対に失わぬよう、
必ず皆様との20年を元気に迎えたいと思います。
相変わらず仕事が遅く、話がまわりくどい工房と職人ですが今後とも宜しくお願い致します。
シルベットレザー
革ジャン職人 磯川正樹(46)お嬢(29)ミケ(3)
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