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Leather Jacket Diaries


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2019-12-15
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2019-12-31

12月 その1

2019-12-15 by 職人マサキ

 

11月20日は何の日だか知っていますか?

 

神様は誰にでも平等に役に立たないモノも含め(笑)

何かしらのGIFTをくれます。

 

私のような路地裏生まれ斜め育ちにも少年時代から何らかの取り柄があるものです。

 

それは動体視力も含め

昼夜を問わず視力が凄まじいということでした。

 

田舎育ちということもありますが、

視力検査のCのヤツ2.0とか余裕なんです。

設定があればもっと見せてもらいたいぐらい。

 

高校を出て、ただ一点だけを見つめ薬品を濾過し続け、

雑誌編集でパソコンとにらめっこ。

今現在のような細かい作業が生業という、

目とハート(笑)を酷使する仕事ばかりでしたが衰えることはありませんでした。


バイクも十代から、ある程度無茶に走ってきましたが今まで大事故を起こしていないのも、

運の半面、視力もあると思うのです。知らんけど。

 

 

縫製職人の朝は娘をバス停まで送ることから始まるwith犬

工房に戻りお嬢を一通りイジル(鬼)

 

さてヤルか!と

ファイティングマシンMITSUBISHI DY570に火を入れる(100V)

 

今日もとばすぜ相棒!

 

一針入魂だ!

 

新しい糸をSETする。

18年を共にするミシンの針は、私にとってもはや体の一部と言っていいだろう。

 

糸を針穴に通す!

と、と、と、とお、す!!

 

は、針穴が小さすぎて見えないっ!!(ケン渡辺風)

 

めでたく11月20日は、

私の「ローガン記念日」となりました。

 

44歳、まだへこたれへん。

 




墨田区両国にあった「OWLS」という洋服屋さん

当時東京一人ぼっちだった私は、

店主を筆頭にそこで様々なジャンルのネジを失くした人々に出会いました。

 

その後、福岡でサラリーマン職人をしていたころに

OWLSで出会った彼が東京から福岡へ走ってきてくれました(アポ無しサプライズ)

タイミングが悪く

私はその時、扁桃腺が肥大化し、唾すら飲み込めず40度になろうかという高熱で一時入院しておりました。

 

かし彼にとっては、これが初ロング。

 

「タイミングがタイミングが」という口癖の先輩がいたが、

タイミングは自分で作るもんだと思っている。

 

看護師さんに外出を申し出た。

「今、会わんといかん奴がおるんです」

「それは肉親の方ですか?」

「・・・血より濃いつながりです」

「・・・・もう好きにしてください・苦笑」

 

プライベートでも飲みに行ったりする彼だけど

彼との付き合いを思い起こしても今まで私の作る革ジャンに興味を示した記憶が無い。

 

そんな彼がある日、

いつものようにNewバリマシ片手に遊びに来て、

ふと会話が止まった5秒後、

「マサキさん、この革ジャン作ってくれ」

 

5秒前に目と目が合ってミラクルが起きた。

そして彼は恋に落ちた。

なんか歳月を経て認めてもらえたような気がして

嬉しくて嬉しくて、そりゃもう震えながら縫製しましたよ。

 

納品時、「なんすかコレ!ツナギみたいに動ける!」

と言ってくれた彼の感想で、

極度のなで肩対策を施した甲斐があったってもんです。

 

タイトでもちゃんと動けるというのは、

ライダースジャケットを作るうえで凄く大事なところ。

安全にも直結しますし。

フルオーダーなのであたりまえですが、肩傾斜が合った革ジャンは疲れ知らズオーケストラでもあります。

 

そして彼は、ラナパー信者!

私は業界に入った頃から、コロンブス社のレザーパトロン→レザークリスタルの系譜を信じているので、

使ったことはないのですが、ラップ巻き巻きはやめて下さいね(笑)

 

●SANDYフルオーダー

ホースハイド素上げ(ダークブラウン)

オールドアメリカンZIP

コアスパン糸

173cm 70kg(XL1200 710スーパーモト)


 



そー言えば、福島県から当時の福岡市路地裏へ走ってきてくれた青年がいた。

同じ初期GSX-R1100乗りである。

 

個性的かつ、壊れっぷりがとても心地よく

仲良くさせてもっらているのですが、

その愛すべき人柄からか、彼の紹介や影響で多くのお客様がいらっしゃる。

福島のカリスマ。

 

そんな彼が紹介してくれた方(狂犬)なんで

引き出し多数

面白いヤツの周りは面白い。

福島へ行ってこの人とも膝タイマンをしなければならないと思ったのでした。

 

このかたもダークブラウン馬SANDYと恋に落ちていただいたので、

なで肩スペシャルの彼同様、

その革ジャンを着て縫製するのがスージーの青春というもの。

お嬢の目は冷ややかでしたが、

久々の革ジャン着ての革ジャン縫製は、私にとって幸せ以外の何ものでもないのでした。

 

●SANDYフルオーダー

ホースハイド素上げ(ダークブラウン)

オールドアメリカンZIP

174cm 68kg (GPZ900R・YZF1000R)


 


メジャー1本、測ればサムラァイ♪(アニキ風)

 

広島の福山バラ公園にて採寸させていただきました。

お年寄りとべビーカーを押す人妻しかいない日中のメルヘンティックな公園でメジャー片手に昭和顔。

それは異様な光景でした(笑)

 

彼は西日本のとあるハイスピードツーリングにて事故を起こしてしまい。

「シルベットの革ジャン着らんけんやん!」

と回りが言ってくださったらしく(笑)

お声がかかりました。

 

転ばない革ジャンは作れませんが、

ちゃんと動けるから転びにくい、怪我をしにくい革ジャンを作っています。

不運にも転んでしまった場合、あなたの体を守るのが私の役割。

そして壊れたらとことん修理します!

 

今までSilvetで製作した革ジャン達の写真を見つつ、

彼のイメージを聞いていると、

あるページで手が止まる。

「こんな感じがイイです!」

 

それは同じくZX10Rを駆るシンスケオオトモデルだった。

彼の若いセンスを取り入れ一張羅を製作させていただきました。

無事故無検挙で今後も楽しんでくださいね!

 

●SANDYフルオーダー

Silvetオリジナルステアハイド

肩/肘パテッド(フローティング)

ポケットレス

165cm/58kg(ZX10R)

 

↓その2につづく!

 

 



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