Silvetがはじまるまで。
26歳の冬でした。
2DKアパートの台所に畳1畳分の工房を作りました。
見よう見まねでレザークラフトを始めたとき、
「この世界で食べていく」
当時は覚悟も根拠もありませんが直感でそう感じました。
その日から、革の世界で食べていく最短距離を考え、
一年後には東京の革ジャン工場で働いていました。
上京してまずやったことは、工業用ミシンの購入。
素人に即ミシンを踏ませてもらえるほど甘い世界ではなく、
職場と同じ機材を自宅に購入し、
昼は師匠の仕事を目に焼きつけ、
夜は自宅で復習する日々。
革ジャン職人として一着縫いを始めるまでにそう長い時間は要しませんでした。
それからは、素晴らしい環境と先輩の下で数多くのチャレンジをさせて頂きました。
入社したタイミングにも恵まれ、上も下も周りは全てがライバルでした。
革ジャンなどの製作と並行し、製品開発業務や修理/カスタムにも携わり、
今現在市場に出回っているほぼ全ての革ジャンをバラしました。
表側や価格設定には表れない作り手の意図や情熱、
生産国による縫製のクセ・特色など、
裏地を開けると作られた背景がよく見えます。
厳格でレベルの高い縫製基準や職人集団の中にいると、
理想は高まるばかりです。
コレしかできない人間が
更なるモノ作りの高みを目指すと、
最終的には一人になるしかありません。
素材(皮革)の開発からデザイン、型紙、縫製に至るまでの全ての工程を自らの責任で製作する。
それが本来の「1人1着縫い」
11年かけて理想としてきたモノ作りの入り口に辿り着くことが出来ました。
「SILVET LEATHER GARMENTS」の革タグに刻むMEDE IN JAPANは
人とモノに対し本気で取り組む
世界一小さくて世界一こだわったブランドの覚悟です。
革ジャン職人 磯川 正樹 愛車 GSX-R1100(1988y)
1975年 長崎市生まれ
2001年 レザークラフトを始める。
2002年 都内大手革ジャンメーカー入社 本社工場勤務
2008年 同社福岡工場に移動
2013年 同社退職
2014年元旦 福岡市東区に店舗兼工房を構えファクトリーブランド
「Silvet Leather garments・シルベットレザーガーメンツ」を立ち上げる
2018年 埼玉県越谷市に拠点を移す
2019年埼玉県さいたま市浦和区(現住所)に移転
【業務内容】
皮革衣料、バッグ企画製造販売(下請け/OEM生産含む)
【設備】
工業用ミシン5台(平ミシン上下送り、片送り、腕ミシン)
ハトメミシン(ボタンホール)
カン止めミシン
革漉機
その他
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